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●天然歯の色調理論 06

 

シェードテイキングの実際 01


 


14.歯の渇きは色調に大きく影響を与える   

10e-Die-Farbauswahl.jpg

図01 通常の色調分析(Vita classical タブの歯頸部は色調に影響するため削合する)

歯の乾燥マスター.gif 歯の乾燥マスター2.jpg

図02(動画)→ 図03 歯面が乾燥していない開口時状態から約2分後に歯面乾燥が生じた状態:前後

 

図01は通常のシェードテイキング時の画像ですが、彩度がやや高いシェードタブの歯頸部を切削した状態で

色調分析を行なっています。

 

最初の開口時の色調状態を図02に示しているものの、その約2〜3分後には直ぐに歯面が乾燥し、

図03のように、元来の色調から大きく白く変化している。

 

こうなると、もはや正確なシェードテイキングを行なうことは不可能である。

 

臨床上、これは頻繁に起り得ることで、例えば歯牙形成後にシェードテイキングすることはもはやナンセンス

なのである。

 

したがってシェードテイキングは、治療処置前に行なうか、あるいは治療処置後では、患者を閉口状態で

約10〜20分程待っていただいた後、歯牙に十分な唾液浸透が成された状態で行なう必要があります。

または、「霧吹き」に人工唾液、山崎唾液などを用意し、随時、歯牙を湿潤させることも有効です。

 

21b-Shade-Eye-NCC-1.gif  21b-Shade-Eye-NCC2.gif

図04&05 Shade Eye Ncc U

 

15.「Shade Eye NCC U (コンピュータ測色器)を用いたシェードテイキングの実際

 

Grossでは、視感測色法光電色彩計や分光測光器等の物理測色法の一環として、上記「Shade Eye NCCU」

基本色だけの選択用機器として使用しています(図04)。

 

ただ現在、既に「Shade Eye NCCU」の発売が停止されていますので、これを使用しない場合は、

下記を参照してくださいませ。

 

 

16.シェードテイキングの実際

 

先ず基本色を選択し、そのシェードタブをガミーの中心部に置き、前後のシェードタブをガミーの両側に

挿入しますが、、、

ここで選択したシェードタブを適用、目視し、もし明らかな相違が感じられる場合には、シェードタブを変更

します。

 

こうして歯肉色の影響や両隣接による陰影等を付与し、患者様の口腔内環境に近づけてあげることが

大切なのです(図06a)。

 

その後、色調の微妙なニュアンスを捉えるために、シェードタブに一緒に「Eye Spacial U」などを用いた

画像撮影を行なってください(06b)


また、簡単なスケッチを行うことも有効です!

「スケッチに関しては「天然歯の色調理論 03」編の図07bをご参照ください。」

 

02-shade-taking-表03_改02.png Shade-taking-_裏面.png

上の表は、我々が使用している「シェードテイキング表」です。

 

基本色A2_Gross基本的築盛法.png

簡単なスケッチですが、、、これが我々の基本築盛法です。

 

そして、次の段階で治療処置を行なってもらうことが望ましいことです(06c)

           

21c-Dr.A.gif 21d-Dr.A.gif

21e-Behandlung01.gif     

図06a,b,c シェードテイキング後の治療

 

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