『ナノジルコニア』とは?(Part 1) |
★パナソニック、大阪大学の開発による最新、最強の歯科用ジルコニア/アルミナ複合型
セラミックス材料『ナノジルコニア』がチューリッヒ大学の理工学試験を通過し、ヨーロッパ
における『CE』マークを取得した。
LINGWEILER」での臨床試験が開始されることになった。
◎山本貴金属地金株式会社(以下、ヤマキン)は、パナソニック ヘルスケア株式会社(以下、パナソニック ヘルスケア)および、その子会社であるパナソニック デンタル株式会社(以下、パナソニック デンタル)より、ナノジルコニア製品に関する事業を譲り受けることになりました (2016年夏)。 |
●ジルコニア粒の中にはナノサイズの酸化アルミナ粒子が、さらに酸化アルミナ 粒の中にはナノサイズのジルコニア粒子が取り込まれ複合化している。通常の 粒界では不純物が混入されやすく、強度を低下させる原因となっていまうが、 この材料の特性の1つでもある『サブ粒界』では不純物がなく粒界が極めて 強くなる。 ●これによって、この新材料は下記に示す様に信じられないほどの 「高い曲げ強さ」と超硬合金にも勝る極めて「強固な破壊靭性値」を 有するものとなった。 |
●左図より、「曲げ強度」は高純度酸化アルミナと比較して非常に高いことが 確認できる。 ●右図からは、「破壊靱性値」が凡用ジルコニア(イットリア系ジルコニア) の3倍、超硬合金の1,3倍と莫大な値を示した。 |
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★我が国では、開発者であるパナソニック・エレクトロニクス「名和博士」、 鹿児島大学大学院「伴教授」との共同研究により、歯科用オールセラミックス コアー用セラミックスとしての実用化を図っている。 |