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「トリニア」とは、CAD/CAM用グラスファイバー強化型レジンディスクのことです。
図01&図02:トリニアのディスク。少数歯欠損からフルマウスまでカバーすることが可能です。
1.「トリニア」の物性:
※天然エナメル質の曲げ強度はそのミネラル化や部位によっても左右されるが、
2..トリニアフレームを併用したボーンアンカードブリッジの製作
図01 完成した上顎右ボーンアンカードブリッジ&左側テレスコープブリッジ (主に患者様の個人的審美欲求に則した製作を行った症例)
患者は40歳代の女性である。
来院当初から義歯を使用していたものの残存歯部の状態が悪く、審美的にも不満が大きく、 抜歯後にインプラント補綴を希望した。
患者は個人的審美欲求が非常に強く、固定性のインプラント上部構造を強く希望した。
図02a プロビジョナルレストレーション副印象後、レジンパターンにベビーパウダーを振掛けたもの。図02b,c CADによるカットバック(側方面観) 図02d〜f 同CAD上のカットバック(前方面観)
図03a,b CAMによるミリング直後と最終削合による調整後
図04a〜c シリコーンコアを適合させ、常に築盛に必要なクリアランスを確認する。
「セラマージュデュオ」によるデンチン、エナメル材およびガム色を築盛しました。 患者の強い要望から、2ヶ月に一回の通院による衛生確保を条件に鞍状型とした。
図05a〜d セット前の状態とセット後のスマイルライン。患者の満足度は最大であった。
製作担当:グロース主任 瀬 直
「トリニア」は他金属と比較して比重が非常に低く、両顎の大型補綴フレームなどにも 適応できます。 高い曲げ強度と変位量を持っているCAD/CAM用グラスファイバー強化型レジンディスク製 フレームであるため、「セラマージュデュオ」とのコンビネーションにも最適である。
詳細は下記の文献をご参照くださいませ。
執筆:高瀬 直,監修:大畠一成/New Materials & Method/前編 理工学的性質とワークフロー
執筆:高瀬 直,監修・解説:大畠一成/New Materials & Method/後編 臨床応用の実際
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