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●ジルコニア補綴装置が対合歯に与える影響

 



アメリカ、カリフォルニア州のサンディエゴ大学のデータによれば、下図のように各種セラミックス材料が対合歯に与える

影響として、摩耗試験結果の報告されました。



ジルコニア素材は天然ダイヤに代わる人工ダイヤの材料であり、抜群の強度を持つのであれば、必然的に対合歯への

摩耗性は大きいと考えられる。

 

しかし、ジルコニア素材を艶焼きしたものと手研磨したもの、加えてメタルセラミックス補綴装置と比較した結果、

ジルコニア素材を手研磨したものが、ことさら対合歯を摩耗しないことが明確となったのです。

 

つまり、ジルコニア素材を滑らかに研磨することは表面性状を緻密化することであり、その対合歯への摩耗性も驚くほど

小さく、悪影響を与えないことに他ならないことが分かったのです。



各セラミックスが対合歯に与える影響01 各セラミックスが対合歯に与える影響02
Dr.Rafaela Jenatschke,Ztm.Carsten Fischer著/翻訳:Ztm.大畠一成/監修(査読):Prof.Dr.三浦宏之 CONTINUING DENTAL EDUCATION/外科医,矯正医,歯科技工士との連携による全顎的セラミックス修復−高透光性ジルコニアの材料学的検証を踏まえて医歯薬出版.『補綴臨床』東京、2014年 3月号 P154〜166

 

 

 

●ジルコニア補綴装置の調整および研磨方法

 

 

そこで、どのような研磨材料を用いることができるのかを検証すれば、「ジルコニアフレーム(ブリッジ)における

マージン調整法とその適合性」 に登場するホイール類やバー等が挙げられます。

 

同様にその他の例として、下図に弊社で推奨している研磨材料を挙げてみよう。

 

松風_研磨用バー

松風社Webサイトより: ビトリファイドダイヤ / ジルコシャイン 

 

 先ずはジルコニア補綴装置の場合、「ビトリファイドダイヤ」で咬合調整や形態修正を行なった後に、 「ジルコシャイン

コース
」(プレスセラミックスの場合は、「ジルコシャイン ミディアム」にて仕上げ研磨できる。)を用いて中研磨し、

ジルコシャイン ファイン」で仕上げ研磨をする。



そして最後に、下図の「ZirGloss 」で艶出し研磨をする。

なお、この「ZirGloss」は我々が使用してきた中でも、補綴装置にトップクラスの表面性状を提供してくれる。

ー度、試されては如何でしょう。

松風_最終艶出し用研摩材

松風社Weabサイトより: ZirGloss

 





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