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デジタル歯冠色調分析器「Shade Eye Ncc」を用いたShade Taking の実際

 


●上顎両中切歯をセラミックスによって補綴(患者さんと担当の歯科医師の先生との相談から

 若干ながら、白めの色を選択した:写真下。

 



 

●近年、IT、そして、光学業界ではアナログ一眼レフ・カメラに代わり、従来のフィルムおよび現像作業を

必要としないデジタルカメラの普及が目覚ましくなった。

我々はかつて審美補綴分野の歯冠色調の分析において、経験と直感に頼って臨床を行ってきた事実を

コンピュータグラフィックスの世界に大きく躍進し、より詳細な分析が可能となります

それに追随してデンタル・フォトグラフィックスのデジタル化も着々と進化しつつあります。

 

そして、今やスマホにも小型のデジタルカメラが導入され、デジタルカメラ自体が「カメラ」と総称される

ようになったのである。

 

カメラには様々な種類がありますが……

一眼レフのカメラは詳細をあらわすものの、スマホ写真も視認に近い画像を提供できることは、

とりわけ興味深いものである。


 



 

●我々、歯科技工士はこれまで直接目視法、シェードアイ分析情報(写真右下)、またはスライド分析

をコンビネーションさせながら審美補綴の臨床に臨んで来ました。

その中で、アナログ一眼レフカメラによるスライド画像と直接目視による色情報の相関性に

多くの疑問を抱いていたものです。

果たして、多くの著明な臨床家の方々の意見や筆者自身の経を基に総合して考察すれば、

スライド画像と目視相関性には大きな「メタリズム」による隔たりが存在するでしょう。


 


 

 

 

● 斯界を代表する『山本 眞』先生は松風社およびコニカミノルタ社と協同して、シェードアイEX開発した。

その改良器種である『シェードアイNCC』が図左上です。

このデジタルカメラによる『デジタル画像』とそのデータ管理システム『シェードアイビューア』 (写真右上)を応用した

確実なコンセプトが臨床上、基本色となり得る。

 

この基本色であるシェードタブをガミーの中心に挿入し、画像に写し込むだけで良いのである。

そうすれば、いつでも詳細なデータ分析が可能となる。

 

● 『NCCコンセプト』は歯学上に存在する色調を分析、体系化し、臨床に対応するための一貫したコンセプトを確立する。

 そして、歯科学を体系付けることは『より多くの同胞がより多くの人々に幸福与える』という意味で偉大なことであろう。

 



◎ 『症例担当:東京都国分寺市 工藤歯科医院 工藤 勉先生』

『◎医歯薬出版株式会社「月刊/歯科技工」第21巻、第11号、巻頭より引用、改変』

『◎(社)日本歯科技工士会/「日本歯技」2002年/7月号より引用、改変』




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