自然に適ったオクルーザルコンセプト 〜NAT Technik nach Dieter Schulz〜 |
★「審美歯科」とともに大事なことがある、、、★」 「機能的に噛む」という歯科における最大のキーワードが薄れて来ています。
さらに天然歯を基本とした形態機能的咬合面として発展させ、 「オクルーザルコンパス」が発案され、 完成することになりました。
故Polzの哲学は、日本で紹介される機会が稀ではありましたが、ヨーロッパ 全土で絶大な咬合理論 への影響を与えることになったのです。 『NAT=NaturgemsseneAufwachstechnik/自然(天然歯)に適ったWAX-UP法』を完成させました。 氏の理論はヨーロッパ・ニュー・ナソロジーの中で最も理論的で実践的なワックスアップテクニックの 1つ としてヨーロッパ全土で絶大な定評を得ています。
咬合上、一定の規則性を帯びていることを学ぶことが可能となりました。 この理論が明日の臨床に多大なる影響を与えることを期待します。
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● NAT Technik = 自然(天然歯)に適ったWAX-UP法 Dieter Schulz氏(写真左上)のワックスアップ法の基本は、故M.Polz氏のシステムを応用したものであるが、 実はその基盤は、数億年前の哺乳類の歯牙発生学にある。
この3咬頭の構成単位、および、顎運動によって生じる咬頭、および、嵌合部の動きを2次元的な "咬合コンパス"(写真右上)として表し、下記の国際規格のカラーコードに分類している。 |
赤(点) = Casp (咬頭頂) |
●ただし、 個々の運動経路は3次元的に複雑に絡み合っており、 特にRetrusion(後方運動)に関しては、さらに上方、下方、水平的に変位するにも関わらず、 その存在さえあまり知られていなかった。
● 実はこのRetrusion(後方運動)、および、ISS(イミディエイトサイドシフト)の発生を避ける意味で、 咬合面結節(写真中央)を形成し、顎運動によって生じるセントリックからの咬頭障害を補償する システムがこのワックスアップ法の醍醐味である (言い換えれば、スマッシュルーム「咬合上の遊び」を確保する)。
また、咬頭傾斜の緩やかな咬合の場合(グラインド傾向の強い咬合)、 上記の3基本咬頭頂を結ぶ3角と中心窩を結んだ凹部の角度を調節することによって、 咬頭干渉を緩和させることが可能となる。
● また、Wien大学のProf.Dr.Slaviechek 等やWestern Burger Kontakt派のDr.Reuschらの順次離開咬合 (日本では、シークエンシャル・オクルージョンと呼ばれている)を応用すれば、 その適正な咬頭傾斜角をコンピューター算出することもできる。
『医歯薬出版株式会社 月刊「歯科技工」別冊 「目で見るクラウン・ブリッジ 〜トータルにとらえる歯のかたち
◎参照: D.シュルツのワックスアップテクニック D.シュルツのワックスアップテクニック(前歯部編)
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