このカテゴリのトップへ  HOMEへ

 

 

各種コンピュータアナライザーを応用した咬合診断の実際 02

 

●次にKavo.Ewl.社にて、発表された

DIGMA(超音波ナビゲーション型コンピューター顎運動測定装置)について触れておきたい




 

「DIGMA」の計測システムは元来、ロシア・アーミーの超音波ナビゲーション・システムを応用して開発が行われた。

このシステムにより、非常に短時間で必要なデータをすべて取得することが可能である。

「DIGMA」の原型は、実践的には、「ZEBRIS(写真左上)」と呼ばれる全身の平衡性自動診断装置の一貫であり、

パラファンクションから生じる根幹的咬合異常を是正する意味で、重要性を有する。

さらに、顎関節運動データの記録は専用プリンター(オプション)を用い、プリントアウトも可能である



 

●次に、DIGMA(超音波ナビゲーション型コンピューター顎運動測定装置)は、

下記の二つの機能に大別され、これも同様に専用プリンターによりプリントアウトが可能である(写真上)。


1.PROTAR咬合器へのデータトランスファー


  PROTAR 7/ PROTAR 9 セットアップ用全データの取得:

   ・咬合器上における上顎模型の位置

   ・コンダイラボックスの調節値;

    矢状顆路角, ベネットアングル, イミディエイトサイドシフト量, 後方運動量

   ・インサイザルテーブルの調節値;

    アンテリアガイダンス, 左右犬歯誘導(or グループファンクション)



2.顎運動分析


  ディスプレイ表示による下顎運動の分析・咬合診断への活用:


   ・キネマティック・アキシス(全運動軸)の把握

   ・顎運動の分析;EPAテスト




 

●今やヨーロッパでは、これらコンピュータを使った咬合分析がポピュラーに成りつつあり、

コンセプト自体にも違いが存在し、シノギを削っている。

しかし、我々、歯科技工士にとっては、患者サイドに立ったニュー・ナソロジーの展開が重要な意味を持つのである。
    

●オーラルリハビリテーション症例の実際 :

 

オーラルリハビリテーション_上下顎.JPG

   オーラルリハビリテーション症例

    上下顎全歯28歯のメタルセラミックス補綴

    による咬合の是正(咬合挙上)

オーラルリハビリテーション_上顎.JPG 

オーラルリハビリテーション_下顎.JPG



症例&画像提供: 東京都神谷町 Uke Dental Clinic 宇毛 玲先生

 


◎『月刊「歯科技工」別冊 :目で見るクラウン・ブリッジ 〜トータルにとらえる歯のかたち
〜 PartIII 歯牙形態を“作る” 臼歯編 大畠一成 著』より引用、改編

      D.シュルツのワックスアップテクニック                  NAT_前歯部編.gif

D.シュルツのワックスアップテクニック     D.シュルツのワックスアップテクニック(前歯部編)




このカテゴリのトップへ  HOMEへ  Next