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★ 矯正を必要とする「診断用ワックス・アップ」の実際★


術前の模型の状態:

 

歯科医師との口腔内所見におけるコミュニケーションを基とし、レントゲン、MRI、

またはセファロ所見などを情報媒体とできれば何よりです。

咬合の低位によるクリッキングや上図のようにが叢生が認められる場合には、

時として、全顎的咬合の改善(下図)が必要とされます。





 

しかし、最小限度の削除量ということを前提にどのような補綴物で理想的な口腔状態

にもっていくかの考察が必要となります。

本診断用ワックスアップ(下図)では、

下顎前歯はラミネートべニアで審美的な改善が可能と推測できます。




 

●咬合の再構築

●矯正を取り入れた補綴による咬合および審美性の改善

●下顎前歯はラミネートでの改善が可能だと推測できます。

●16欠損部は、空隙が少ないので小臼歯形態のポンティックで回復   

●ブリッジによる補綴装置の予測とその咬合面観など、診断用ワックスアップによって、

より具体的な改善された口腔設計が可能になるのです。

そして、この状態のプロビショナルレストレーション(仮歯)を経て、

最終補綴物(最終的に入る歯)に寸分のくるいも無く反映させることも

この『診断用ワックスアップ』の目的の大きな意味の一つなのです。

 



★花輪容子/大畠一成著:『ワックスアップ』〜これからのスタンダード〜
「機能と審美を追及する臼歯部ブリッジのワックスアップ」、医歯薬出版株式会社、月刊「歯科技工」別冊



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