混合診療システムとは?



「ドイツの医療保険制度の改訂」で患者さんが入れた補綴物との保険負担分基本料金の差額を補う
ために保険機構の中に補綴専用の個人保険を設ける改正案が出ています。これも一時的な改正で
最終的には補綴物に関する健康保険支給はなくなるであろうと予測されています。

●これに対し、本国では「混合診療システム」が推進されようとしています。では「混合診療」
とはいったいなんでしょう?

●これは皆様が受ける医療に保険範囲に含まれる部分と保険範囲に含まれない部分とがあっても、
「保険に含まれている部分については保険を支給しましょう」という制度のことです。

「おやっ!?」とお思いですか?「今は違うのか?」そうです、今は違うのです。現在は原則と
して、皆様が個別に受ける医療に保険範囲に含まれている部分と保険範囲に含まれていない部分
とがある湯合には、「保険に含まれている部分についても保険は支給しません」=「全額を
自費で」という制度です。

そこでこれに対しては、「著しく高額な医療となってしまう」「全か無かの択一を迫り過ぎ」
などの主張が示されました。たとえば手術をして、その一部の術式に保険が認められていない場合、
手術全部が自費になる、「これはどこかおかしい」という主張です。              

他方、混合診療の推進主張に対しては、「弱者切り捨て」「皆保険制度の崩壊」との主張が展開
されました。
確かに、現在の保険範囲がどんどん縮小されて行くのは問題です。もし、骨折して病院に行ったら
「レントゲンは自費ですが撮りますか?」と問われ、その費用もその場の“言い値”であったらどう
でしょう。皆保険の原理は維持し、安心して医療を受けることができて、真の弱者が救済される
制度は守られるべきです。
        『(社)日本歯科技工士会 中西 茂昭会長/著 より引用』

★日本にはドイツのような「保険範囲に含まれない部分を補綴専用の個人保険でカバーする」という
システムは考慮されていませんが、両者に大きな差違を感じることは出来ません。本当に「弱者が
救済される制度」を構築するのならば、国民の皆様の理解と協力を得つつ、より福祉に重点を置い
ている『北欧諸国』のシステムを学ぶべきであろうと今日もヨーロッパ在住25年の方とお話しを
しておりました。

★もう一つ、日本とドイツで大きく異なる点は「チェックリスト」の有無である。では、その
チェックリスト」とは何か、そこをドイツ歯科事情で、もっと詳細に紐解くことにします。


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