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最近、注目を集めている『CAD/CAM』システムに セラミックスまでを「コンピュータ」の力を借りてにデザイン した情報(CAD)を同様に「コンピュータ」で制御されミリング マシーンによって切削し、形成することができます(CAM)。 従来の歯科補綴装置(人工の歯)は、作業用石膏模型上 に専用の「ワックス」で形成を施し、その形成したものを これまた専用の埋没材(耐火性で石膏のようなもの)を用いて 包み、焼却することによって、その形成物の印型(空間)が 出来上がります。そこに溶かした金属を鋳込むことによって 既述の「ワックス」形成したものと同様のものが金属に置き 換わるという仕組みです(ロストワックス・キャスティング法)。 しかし、それには大きな労力と十分な知識と経験が必要 になってきます。 それを上述のコンピュータ上でデザインし、切削加工のみで 作ってしまおうというのがこの『CAD/CAM』システムです。 ただしミリングマシーンがデザインセンターとは、遠くはなれて いる場合、ミリングセンターへ情報を送付する必要がありますが、 それをミリングセンター方式と呼びます 左図はその「C-Pro Systemの流れ」を示します。 |
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今を遡る1998年、カナダ、トロント大学の地において、世界で
最初の国際インプラント学会が開催され、現代のインプラント
における成功基準など、様々な意見交換が行なわれました
(トロント大学歯学部はハーバード大学、ケンブリッジ大学
にならび、世界トップ3に入る歯学・医学連携総合研究の
最高峰である)。
この「トロント会議」でインプラントと歯肉間との「疑似付着」に
ついて、インプラントの素材がチタンと酸化アルミナスに限り、
疑似付着を生成する論証が成されました。
そこで新素材「ナノジルコニア(パナソニック社開発、
現行;YAMAKIN株式会社)」には、体積率 30vol% 酸化アルミナスが配合されおり、上部前装部に用いる
ヴィンテージZR(松風社)は酸化アルミナス配合率が20%近い
ことから、十分に補綴装置と歯肉間との「疑似付着」の可能性
は高い。言い換えるならば、人工の歯と人間の歯茎が「接着」
するのである。
ここに「バイオロジック・ウィヅ (Biologic width:生物学的幅径)」
の理論が肯定的に作用するることによって、「今まで、下がって
困っていた歯肉が上がって元に戻ってきた!」という臨床的
優位性が発揮される可能性が大きいのである。
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およびその形態スキャニングとデザイン情報(CAD) |
中央ミリングセンターである四国のパナソニック・ヘルスケア社
のミリングマシーンと新素材「ナノジルコニア」
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