『ナノジルコニア』とは?(Part 2) |
●(Part 1)ではパナソニック(株)の最新の高強度セラミックスコアー材『ナノジルコニア』 の物理学的特性、また、臨床例(NEW !)では(株)松風社の新素材ジルコニア専用掏材 『ヴィンテージZR』との手技的コンビネーションを説いて来ました。 ◎そこで、もう一つ『ナノジルコニア』の光学的性質について、実験を試みました。 『ナノジルコニア・フレーム』を異なる厚みで、それぞれ異なる支台状況下でどのような 色調変化が現れるかを確かめました。 ●結果として、0.5〜0.4〜0.3mmまで如何なる条件下においても,色調変化が現れ ませんでした。 ◎以下に、その例として、0.3mmの『ナノジルコニア・フレーム』を示します。 |
●松風社の「ダイカラー・チェッカー」を応用し、それぞれ「No.1 (明るい支台)」,
「No.7 (暗い支台)」,「No.7+メタルカラー (メタル支台築造想定)」の3支台を製作
する。
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●各3支台上に『0.3mmの厚みのナノジルコニア・フレーム』を装着したもの が下図のものです。(左上はフレームのみのものです。) |
●色調的変化は観られません。しかし、「オールセラミックス」とは完全に 歯牙に装着され、レジン接着材、レジンセメント、あるいは、リン酸塩 セメントが介在するために色調が変化するのが通常です。そこで、水 を介在させて支台上に装着したものが下図です。 |
●同様に『色調的変化』は観られませんでした。したがって『ナノジル
コニア・フレーム』は如何なる支台状態にも色調が左右されない
、ということが解ります。
●そうかというと非常に「オペーカス(有光遮蔽性)」か!?というと、
そうでなく下図に観られる様に半光透過性を有する材料である
ことが大きなメリットなのです。
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