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●前歯部インプラントに関しては、骨の量、歯茎の厚みなどからインプラントの植立位置や機能と審美を兼ね備えることが非常に難しいものであった。 近年、適確な診断とその正しい治療計画によって、天然歯にも負けない審美性を備えた『人工による歯』の製作が可能となってきている。 その点においては「前ページ」でもご紹介しましたが、次の症例のように簡単にはいかないものも少なくありません。
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●治療計画のオプションとして……
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●歯槽骨の診査により、以下の事を行った(写真上)。
●「Part 2」の診査において行われた歯肉縁下の形態修正の終了後、それを正確にラボサイドに伝達し、
プロビジョナルと同じ歯肉縁下形態の内冠を作製する必要がある。
そのためカスタムインプレションコーピングを作製しピックアップ印象を行い、 |
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・増大した軟組織形態を維持しやすくするために、 ・単独歯欠損であること、また咬合の状態から強度の |
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●歯間幅径を整えるため、右上側切歯と左上中切歯にラミネート ベニアをセットする(尚、歯牙の切削は行っていない。)。 隣在歯の形態が決定した後、インプラントの外冠の作製に入る。 印象と作業模型作製は複歯型を作製する方法を採用した。 ●チェアーサイドにてグレーズ試適を行い、今一度、歯頚ラインおよび軟硬組織と補綴物との調和を確認する。 この次点で、歯頚部の豊隆と切端部の不足が確認された。 近遠心歯間鼓形空隙はさらにデザインナイフを用いて削合し、 最終グレーズの際に前述の事項を修正、完成させた。 |
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現在もともと存在していた組織、あるいは再生した組織を可及的に保存するためにリモデリングという宿命から逃れるいくつかの術が試みられている。 |
術前の状態が悪ければさらに喜びも大きい。 しかし、特に審美性の獲得においては予知性が必ずしも高いとは言えず、長期的な予後も確立されているとは言い難い。 本症例のように予期せぬ事態に陥ることがないとは限らない。 そのような時でも、各ステップにおいて再評価を行い、 ●歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が連携し、 最善の方法を検討することによって解決を図ること が肝要かと考える。
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―クラウン・ブリッジ・タイプを中心に― 『リカバリーに成功した前歯単独欠損症例』 |